画像参考:リクシル キッチン リシェル
アベニーパファー(豆フグ) ●Carinotetraodon travancoricus ○Malabar Pufferfish, Dwarf Indian Puffer, Pea Puffer
・Carinotetraodon travancoricusの和名はアベニーパファー(Avenir puffer ? フランス語風?)
・当サイトでは英名にならって豆フグ(Pea Puffer)とも表記します
・生息地はインドとの事だがスリランカにもいてスリランカのアベニーパファー(Malabar Pufferfish)はより小さいとの情報もある
豆フグ分布域(Pea puffer distribution map)

- インドの西ガーツ山脈(Google Maps)の西側
- カルナータカ州(Karnataka)
- ケララ州(Kerala)
- 上の地図の着色部全域にいるわけではありません、豆フグの生息域(Distribution)は西ガーツ山脈(Google Maps)の西側(Google Mapsの緑色部分)の低地で、豆フグの生息域がある地区(ここでは州)が地図の着色部(Geographic range)です
- 淡水域に生息
- 汽水域にはいない
- 下記の茶色い水にいる群れの写真2点の撮影地はケララ州、おそらくはバンパ川流域と思われる
- 学術上はスリランカにはいない
- 水質はややアルカリ性のようです
特徴と生態(Identification & Ecology)

- 標準体長(SL / 尾ヒレを含めない):25mm以下
- 群れる
- フグなので好奇心が強い
- フグなので他魚に噛みつく
【繫殖】
- 繁殖を狙うのであれば温度はやや高めの27℃~28℃
- 卵の数は少なく7~8個位だが、同じ個体でも何度も産卵する
- 卵は産みっぱなしで、稚魚は成体に食われる
- 幼魚同士でも大きさに差があれば小さい方は食われる
- フグは食い物であると自分でも自覚しているようなので卵や幼魚は見つけ次第隔離する事
飼い方(Keep)

- 初心者でも飼えるが下記の事に注意
- フグなので一度やせると回復が難しい
- →こまめに餌を与える事
- フグなので他魚のヒレをかじる
- フグなのでどんくさく強い水流は苦手
- フグなので一度やせると回復が難しい
- 生餌を好む(乾燥イトミミズでも大丈夫)
- スネールを食う
- 水草を入れた方が長生きするらしい
- 遊び半分でフグを膨らまさせない事
丸写真:腹部の黄色い雄。おなかの線は妊娠線でもSix PadでもなくKeelの名残りか?(次項Carinotetraodon imitator参照)

スリランカ産のアベニーパファー(Malabar Pufferfish)? [未確認情報]
- スリランカ産のアベニーパファー(Malabar Pufferfish)?
- 大昔のショップ情報だがアベニーパファー(Malabar Pufferfish)はインドとスリランカにいてスリランカ産の方が小さいとの情報があった。真偽不明
【余談】
・小さくて食えないので現地のインド人は豆フグに興味がなく生息数は安定していた。だが西側諸国で観賞魚として人気が出てしまったが為、乱獲されるようになった。
・マツタケ(Tricholoma matsutake)が日本で高値で売れる事がわかり、わずか数日で年収以上の金を稼ぐマツタケ成金が続出した中国のように、突然のフグフィーバーで成金になったインド人も多数いるのかもしれません。



ドワーフマラバルフグ ●Carinotetraodon imitator ○Dwarf Malabar Puffer

- レア種、アベニーパファー(Malabar Pufferfish)の混じりで入っている事がある
- 名前で考えるとドワーフマラバルフグ(Dwarf Malabar Puffer)はアベニーパファー(Malabar Pufferfish)はより小さいように思えますが、そうでもない。。。
- 飼育に関しては基本的にはアベニーパファー(Carinotetraodon travancoricus)と同じと思われるが、水質に関しては多少の塩分があっても大丈夫と思われる
- ちなみに種小名の発音はイミタトールかイミタートル
- イミテーター(ˈiməˌtādər)は英語読み(学名はラテン語)
英語の”imitator”は”もどき”の意。他種に紛れ込んでいる種によく使われる名前、例えば…
- Brachyrhamdia imitator
- Corydoras imitator (下図)

分布域(Distribution map)
当初の話ではインドのケララ州のコーチン(現在のコチ)地区にある小さな河川(おそらくエルナクラムとその周辺地域)で採集されたとの事であった。
しかしこの情報は輸入業者経由で現地の輸出業者から聞いた情報であり疑わしい
エルナクラム(コーチン地区)は単なる輸出拠点の可能性が高い
またコーチン地区であれば汽水域に近い水質と思われる
当初の情報を元に次項の論文では汽水(海水10リットルに対し淡水60リットル)で飼育し繁殖させている
→クマラダラ川とアダホール川であれば沿岸部より40km以上離れた淡水であるが、C. imitatorは繁殖もしている事から汽水への適応力もあると考えられる


(話は脱線しますが)インドの地名変更

・コチ以外にもインドは色々と地名を変えています
・インドの地名の多くは植民地時代に付けられた英語名であり、現在少しずつ本来のサンスクリット語/ヒンディー語由来の地名に戻しています
・最終的にはインドと言う国名も変えるのではないかと言われています
※脱線ついでの勝手な想像:上のイラストのホワイトボードを見るとCochinのCoとKochiのKoはヒンディー語では同じつづりです(Google翻訳が間違ってなければ)。他言語でもある事ですがCとKの発音は同じで外来語由来のものにはCを使うのかもしれません、想像ですが…(Calcutta/Kolkataもあてはまってますね)

特徴(Description)
※話が脱線しすぎてなんの特徴かわからなくなっている方もいらっしゃるかと存じますがドワーフマラバルフグ(C. imitator)の特徴です!
それではまず船の図と鳥の骨格から…

【C. imitatorの最大の特徴はキール】
- 標準体長(SL / 尾ヒレを含めない):26mm以下
- 豆フグ(Malabar Pufferfish)と比べ模様が小さい/トゲが少ない等の特徴もあるが一番の違いはキール(Keel)がある事
- キールは体の上下にある扁平な突起で、キールを立てると体高が大きく見える
- キールはクジャクの羽と同様にメスへのアピールなどに使う
- アベニーパファー(Malabar Pufferfish)も骨格的にはキールの名残りがある
・キールの役目は体を大きく見せる事。フグなんだから体を大きく見せるなら膨らめばいいじゃないか?と思うが、フグにとっては膨らむことは体への負担が大きい
→だから遊び半分でフグをイジメて膨らまさせてはいけない

Carinotetraodon imitatorの写真
当サイトも含め、Carinotetraodon imitatorだと断言できる写真は少ないです
正真正銘のC. imitatorの写真と興味深い真偽不明の写真を紹介します
【正真正銘の写真】
- 正真正銘のCarinotetraodon imitatorの写真はこちらの論文を確認ください(PDFの3ページ目、論文の41ページ)
- Carinotetraodon imitator, a new freshwater pufferfish from India (Teleostei: Tetraodontiformes)
- キールで体高が高くなった写真(bの画像)もあります
【真偽不明の写真】本物か?偽物か?

C. imitatorだという画像。インドのクマラッダーラ川で採集したものと思われる。指の大きさを考慮すると全長(TL)50mmはありそうに見え、C. imitatorではない可能性もあります。(クマラッダーラ川にC. imitatorが生息している事は確認されている)

【偽物か?新種か?AQRAPHによる仮説】
- 上記の論文によると確認されているC. imitatorの標準体長(SL)は大きい個体でも26.4㎜、全長(TL: 標準体長の130%で計算)は34.3mm位と思われます。
- この真偽不明の大型個体についてAQRAPHでは以下の仮説をたてた
- 仮説1:論文ではC. imitatorのサンプル数が少ないだけで、実際にはTL50mm以上の個体も存在する
- 仮説2:全長50mm位であれば別種または新種
- 仮説3:実はインド人は手が小さく相対的にフグが大きく見えているだけ
【比較:C. travancoricus & C. imitator】
| C. travancoricus (Common pea) | C. imitator (Rare pea) | |
|---|---|---|
| 体の棘 | 細く尖った棘が密に分布 | 細く尖った棘が少数 |
| 雄の模様 | 明瞭な斑点がある | 淡い斑点がある |
| 雌の模様 | 大きな斑点があり、まれに小さな斑点が少数ある | 大きな斑点の間に多数の小さな黒斑が散在 |
| キール | キール無し | 背中央部と腹中央部に直立する皮膚のキールがある |
以降はフグから脱線
ドワーフマラバルフグ (C. imitator)の分布域とされるKasaragodの映像

Malabar Pufferfishの名前の由来となったインドのマラバル
マラバルとは
- マラバル(Malabar)は南インドのケララ州北部からカルナータカ州南部にかけての沿岸地域
- アラブ/中国/ローマの商人たちが数千年前から商いをしていた所
- 数百年前にコロンブスがアメリカ大陸を”発見”した少し後に、バスコダガマが”発見”したヨーロッパからインドへの直接航路の到着地がマラバル
- (アメリカ大陸なんてコロンブスが”発見”するはるか昔からアラブ人、中国人に知られていた。たぶんマラバル航路も)
- その為古くから香辛料の輸出拠点として発展してきた文明の十字路
マラバル料理(Malabar Cuisine)
マラバル等の南インドの料理
- 南インドの主食はナンではなくお米です。
- また、北インド料理のカレーは味が濃いものが多いですが南インドはベジタリアンが多いため豆や野菜中心であっさりしているのも特徴です。
マラバル料理一例
- Ana Pathiri & Chicken Curry
- Malabar Fish Fry
- Elanji
※MALABAR KITCHEN KOBEのメニューではありません

【余談:和名について】
C. travancoricusの和名はアベニーパファー(Avenir puffer ?)です
魚類の和名は極めてダサいものが多い。日本の魚類研究者はセンスのない人が多いから…(少なくとも昔はそうだった)
そんな中研究者よりも観賞魚業界が先に発見/流通させた種には下記のように一生懸命お洒落な外国語風の和名を考えてつけられている場合がある
- アベニーパファー(Avenir puffer ? / C. travancoricus)
- スカーレットジェム(Scarlet Gem / Dario dario)
- インペリアルゼブラプレコ(Imperial Zebra Pleco / Hypancistrus zebra)
3つ目のインペリアルはちょっとダサい、田舎者が無理やりゴージャスな名前を考えたような感じ。
2つ目のスカーレットジェム(Scarlet Gem)とかも本当の所どうなんだろう?英語圏の人から見るとダサい名前なのか??
自分にはお洒落そうに思えるが、もしかして恥ずかしい日本人丸出しのネーミングなのでしょうか?
外国語で素晴らしいネーミングセンスを身に着けるのは難しい
どこの国の人間もそうかもしれないが外国語って何となくかっこいいように感じてしまうからね

【余談:知られざる真実】
インド西部はビーチがきれいな所として欧米人にひそかに人気ですが、インド人(特にヒンズー教徒)は海に入りません、海は汚(けが)れた場所らしいです。
インド人にとって砂浜はう○こをするところのようです。よく落ちていますが、犬の落とし物ではないようです。
[砂浜イラストは自粛]
【使用している画像について】
画像の著作権者が当サイト以外のものが多数あります。
使用が許可された他の著作権者の画像をそのまま使っている場合もありますが、許される範囲で加工・編集(翻案)しているものもあります。
画像に振ってある番号の内容は下記の通りですが、あくまでも加工・編集(翻案)前の元の画像の情報です。
①著作権者②ライセンス形態(翻案前)③備考


































